「トラックファイブのリースバックとは何か?」
「自社のトラックでも利用できるのか?」
トラックファイブのリースバックとは、所有トラックを売却して資金を一括で受け取りながら、同じ車両を使い続けられる資金調達サービスです。
キャッシュフローの改善や財務指標の向上など、単なる売却にはない多くのメリットがあります。
本記事では、「リースバックの仕組みと通常売却との違い」「利用するメリット・デメリット」「申込みの流れと必要書類」について詳しく解説します。
資金繰りの改善や財務体質の強化を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
トラックファイブとは?会社概要とサービス内容
商用車や重機の買取・流通において、業界トップクラスの実績を持つ「トラックファイブ」。
ここでは、株式会社トラックファイブの会社概要と、同社が展開する3つのコアサービス、そして全国をカバーするサポート体制について詳しく解説します。
株式会社トラックファイブ(レンタルファイブ)の概要
「トラックファイブ」は、トラック・バス・重機など商用車の買取専門店として国内大手の地位を築いている企業です。
創業以来、年間13,000台超の商用車買取実績を持ち、累計買取額は757億円を突破するなど、商用車流通における豊富なノウハウを有しています。
そして、本記事のテーマである「リースバック」を含むトラックのレンタル・リース事業は、トラックファイブのグループ会社である 株式会社レンタルファイブ が運営しています。
本社は東京都港区三田に所在し、グループ全体で商用車の買取・販売・整備・リースまでをワンストップで対応できる体制を整えています。
トラックファイブの3つのサービス(レンタル・リース・リースバック)
レンタルファイブが提供する主要サービスは、以下の3本柱です。
- リースバック:お持ちのトラックを売却し、まとまった資金を一括で受け取った後も、月額利用料を支払うことで現車を継続使用できるサービス。
- 増車リース:標準的な平ボディから特装車まで、ニーズに合った中古トラックを月額制で利用できるサービス。新車購入のような多額の初期費用は不要。
- ファイブスターレンタル:1か月単位の短期から利用可能なトラックレンタル。特装車などにも対応し、急な増車ニーズや繁忙期対策に活用できる。
「買う」だけでなく「借りる」という選択肢を多彩に用意することで、車両調達と資金繰りの両面から事業者を支援する点が特徴です。
全国10拠点のサポート体制
トラックファイブグループは、北海道支店から沖縄支店まで全国10拠点を展開し、日本全国どこからでも査定・契約・引き渡しに対応できる体制を整えています。
商用車は地域ごとに需要や相場が異なるため、全国ネットワークによる流通力は、買取査定額やリース料条件にも好影響を与えます。
トラックファイブのリースバックの仕組みとは
「リースバック」という言葉を聞いても、具体的にどのような取引なのかイメージしにくい方も多いでしょう。
以下では、トラックリースバックの基本的な仕組みを図解的に整理し、通常の売却やリース種別との違いも合わせて解説します。
トラックリースバックの基本的な仕組み
トラックリースバックは、リース取引の手法の一つで、次のような流れで成立します。
- 自社所有のトラックをレンタルファイブに 売却 し、売却代金を一括で受け取る。
- 同じトラックについて、レンタルファイブとの間で 賃貸借契約(リース契約) を締結する。
- 利用者は毎月リース料を支払いながら、従来どおり同じ車両を業務で使用 し続ける。
トラックの所有権はリース会社に移転しますが、現場でドライバーが乗る車両は何も変わりません。
手元には売却によるまとまった現金が残り、業務は停止することなく継続できる──これがリースバックの最大の特徴です。
リースバックと通常の売却の違い
通常の売却では、トラックを引き渡した時点で車両は手元から失われます。
資金は手に入っても代替車両を別途調達しなければならず、業務継続には新たな投資が必要です。
一方、リースバックでは「売却」と「賃借」をセットで行うため、車両を業務で使い続けながら資金調達が可能になります。
代替車両の手配や運行調整の手間が一切発生しない点で、純粋な売却とは大きく異なります。
オペレーティングリースとファイナンスリースの違い
トラックリースには大きく2種類の契約形態があります。
| 項目 | ファイナンスリース | オペレーティングリース |
| 契約の性質 | 実質的な「購入」に近い形態 | 「借りる」性質が強い契約形態 |
|---|---|---|
| 会計・税務処理 | リース資産・リース債務をバランスシート(B/S)に計上する必要がある | リース料を全額経費計上できるため、税務メリットがある |
| 中途解約 | 原則として不可 | — |
| リース料の特徴 | — | 残価分を差し引いて算定するため、ファイナンスリースよりも支払額が抑えられる |
| リース期間満了時 | 残価で買い取るケースが多い | — |
レンタルファイブのリースバックではオペレーティングリースを基本としており、月々の負担を抑えつつ、財務指標の改善効果(後述)も期待できる設計となっています。
トラックファイブのリースバックを利用する5つのメリット

トラックファイブのリースバックは、単なる資金調達手段にとどまらず、財務体質の改善や日常業務の効率化にも貢献します。
ここでは、利用することで得られる代表的な5つのメリットを具体的に説明します。
まとまった運転資金を一括で調達できる
最大のメリットは、売却代金が一括で入金される ことです。銀行融資のような時間のかかる審査プロセスを経ずに、車両の査定額相当のキャッシュをスピーディーに調達できます。
消費税や社会保険料の支払い、人件費の確保、新規案件に伴う初期投資など、即金性が求められる場面で効果を発揮します。
売却後もトラックをそのまま使用できる
「売却」と聞くと業務への影響を懸念する経営者も多いですが、リースバックなら 今まさに稼働している車両をそのまま使い続けられる ため、運行計画にもドライバーにも一切の影響がありません。
愛着のある車両を手放さずに済む点も、現場目線では大きな安心材料です。
月々のキャッシュフロー改善につながる
トラックを所有していると、購入時のローン返済に加え、減価償却・自動車税・車検費用など、まとまった支出が発生します。
リースバックに切り替えることで、これらの 不規則な大型支出を毎月定額のリース料に平準化 でき、キャッシュフローの見通しが立てやすくなります。
銀行与信枠を温存し他の融資に活用できる
リースバックは銀行融資とは異なる資金調達手法のため、銀行の与信枠を消費しません。
これにより、設備投資や事業拡大のために銀行融資枠を温存しておくことができます。「銀行や他のリース会社の与信に不安がある」「すでに与信枠を使い切っている」というケースでも、レンタルファイブは独自の審査基準を持っており、まずは相談してみる価値があります。
経費管理・コスト管理がしやすくなる
月々のリース料は定額のため、年間の車両関連費用が一目で把握できます。
突発的な修理や税金支払いに頭を悩ませる必要がなくなり、予算管理・原価管理の精度が向上 します。経理担当者の事務負担軽減にもつながります。
トラックファイブのリースバックのデメリット・注意点
メリットの多いリースバックですが、契約前に押さえておくべき注意点もあります。
毎月のリース料が固定費として発生する
売却代金を受け取った後は、毎月のリース料が固定費として発生します。
リース料は売却金額や契約期間、残価設定によって変動するため、自社のキャッシュフローと無理なく整合する水準か を事前のシミュレーションで必ず確認しておきましょう。
車両のカスタマイズには事前許可が必要
所有権がリース会社に移るため、車両への 大きな改造・架装変更などは原則として事前承認が必要です。
日常的な業務使用には支障ありませんが、独自仕様への改修を計画している場合は、契約前に許容範囲を確認しておく必要があります。
原則として中途解約はできない
リース契約は、契約期間に応じて月額が設定される仕組みです。そのため、契約期間中の中途解約は原則として認められません。
「数年後に事業縮小を予定している」「車両を入れ替える可能性が高い」といった場合は、契約期間の設計に注意が必要です。
車検・メンテナンス費用は借主負担となるケース
レンタルファイブのオペレーティングリースでは、車検・日常メンテナンス費用および自動車税は契約者負担 が基本です。
フルメンテナンスリースとは異なる点なので、月々のリース料に何が含まれるか・含まれないかを契約前に明確に確認しておきましょう。
また、走行距離制限を設定する契約の場合は、超過時の追加料金が発生する点にも注意が必要です。
トラックファイブのリースバック対象車両の目安
「自社のトラックはリースバックの対象になるのか?」と不安を感じる方も少なくありません。
トラックファイブでは幅広い車種・状態の車両に対応しています。
ここでは、対象車両の目安と、年式や走行距離が多い車両への対応方針を紹介します。
対応する車種・形状の一覧
レンタルファイブのリースバックは、極めて幅広い車種・架装に対応している点が強みです。主な対応車両は以下のとおりです。
- 平ボディ、ダンプ、深ダンプ(土砂禁ダンプ)
- 平クレーン付(ユニック)、トラッククレーン、高所作業車、穴掘建柱車
- ミキサー車、バルク車(粉粒体運搬車)、吸引車、バキュームカー
- アルミウィング、アルミバン、アルミブロック、パネルバン、パネルウイング、ドライバン
- 冷蔵冷凍車、塵芥車(パッカー車)、アームロール、フックロール、マルチリフト
- 積載車、トラクターヘッド、トレーラー(セミトレーラー)、ダブルキャブ
- マイクロバス、消防車、はしご車、レスキュー車、家畜運搬車 など
上記以外の特殊形状車両やバス・商用車にも個別対応可能なため、「うちの車両は対象外では?」と感じる場合でも、まず相談してみることをおすすめします。
低年式車両・走行距離の多い車両も相談可能
商用車買取の大手として培ったノウハウにより、低年式・多走行のトラックでも適切に査定 できる点が大きな特徴です。
一般的なリース会社では断られがちな車両でも、トラックファイブグループの流通網と再販ノウハウを背景に、現実的な買取価格が提示される可能性があります。
他社で審査が通らなかった場合の対応
レンタルファイブは 独自の与信審査基準 を採用しており、銀行や他のリース会社で審査に通らなかったケースでも対応している実績があります。
財務状況に不安がある場合でも、まずは相談することが第一歩です。
トラックファイブのリースバック申込みの流れ
リースバックの利用を検討しているものの、手続きが複雑そうで踏み出せない方もいるでしょう。
トラックファイブでは、問い合わせから入金まで4つのステップで完結します。
各ステップの内容と必要な準備を確認しておきましょう。
ステップ1:問い合わせ・無料相談
公式サイトの問い合わせフォーム、または電話(0120-515-043/受付時間9:00〜18:00)にて連絡します。
所有車両の概要や資金調達のニーズを伝え、サービスの説明を受けます。
ステップ2:車両査定とリース料シミュレーション
対象車両の 車検証 と 本人確認書類(免許証・パスポート等) を準備し、車両の状態をヒアリング。
査定額と、それに基づくリース料・契約期間のプランが提示されます。複数パターンのシミュレーションを比較検討できます。
ステップ3:与信審査(決算書2期分の提出)
契約条件に合意したら、与信審査に進みます。提出書類は以下のとおりです。
- リース申込書
- 直近の 決算書2期分(勘定科目明細2期分)
- 営業許可書
審査結果により、プランの再提案が行われる場合もあります。レンタルファイブは独自審査基準を採用しているため、他社で否決された場合も諦めずに相談する価値があります。
ステップ4:契約締結と売却代金の入金
審査通過後、契約締結に進みます。契約時には 法人実印・登記簿謄本・印鑑証明書・口座振替に必要な書類・銀行印 などを準備します。
あわせて、増車申請や使用者変更などの陸運局手続き、必要に応じて営業ナンバー(緑ナンバー)の登録手続きも行われます。
契約完了後、売却代金が指定口座に入金され、リースが開始されます。
リースバックで実現する財務改善の効果
リースバックは資金調達の手段であると同時に、貸借対照表の構造そのものを改善する財務戦略としても注目されています。
ここでは、オフバランス化による資産圧縮や各種財務指標への具体的な改善効果を解説します。
貸借対照表のオフバランス化による資産圧縮
オペレーティングリースを採用するリースバックでは、車両資産とそれに紐づく借入をバランスシートから外す 「オフバランス化」 が可能になります。
総資産が圧縮されることで、財務指標の見え方が大きく改善します。
自己資本比率・ROAの改善効果
総資産が縮小すれば、同じ自己資本でも 自己資本比率は上昇 します。
また、同じ利益でも ROA(総資産利益率)が向上 するため、「資産効率の良い経営」が客観的な数値として示されます。
経営の健全性を社外にアピールするうえで有効な手段といえます。
金融機関からの信用力向上につながる仕組み
財務指標の改善は、そのまま 金融機関からの評価向上 に直結します。
自己資本比率やROAが改善することで信用格付けが上がり、追加融資の獲得や金利条件の改善が期待できます。
リースバックは単なる資金調達ではなく、「中長期的な財務戦略」 として活用できる手段なのです。
トラックファイブのリースバックが活用される業種・事例
トラックファイブのリースバックは、運送業をはじめとするさまざまな業種で活用されています。
どのような課題を持つ企業が、どのようにリースバックを活用しているのか、業種別の具体的なパターンを紹介します。
運送業・物流業での活用パターン
最も活用が進んでいるのが運送業・物流業です。2024年問題による人件費上昇、燃料費高騰、車両価格の高騰など、運送業を取り巻く環境は厳しさを増しています。
手持ち車両のリースバックで得た資金を、ドライバー採用・燃料費の運転資金・新規路線開拓 などに振り向けるケースが増えています。
建設業での活用パターン
ダンプ・ミキサー車・クレーン車・高所作業車などを多数保有する建設業者も、リースバックの主要ユーザーです。
繁忙期の工事代金回収までのつなぎ資金 や、新規工事案件への投資資金として活用されるケースが目立ちます。
その他の業種(インフラ業・サービス業など)
塵芥車(パッカー車)を使う廃棄物処理業、吸引車・バキュームカーを使う清掃・インフラ業、消防車・特殊車両を使う各種サービス業など、商用車を業務基盤に持つあらゆる業種 がリースバックの対象になり得ます。
トラックファイブのリースバックに関するよくある質問
ここでは、トラックファイブへの問い合わせで特に多い質問とその回答をまとめています。
契約期間中の中途解約は可能ですか?
オペレーティングリース契約のため、原則として中途解約はできません。
契約期間は資金計画と業務計画に照らして、慎重に設定する必要があります。
契約満了後にトラックを買い戻せますか?
リース満了後は 原則として車両返却 となりますが、再リースや買取についても相談可能 です。
引き続き同じ車両を使い続けたい場合は、契約段階で意向を伝えておくとスムーズです。
緑ナンバーでも契約できますか?
可能です。契約時の手続きとして、増車申請や使用者変更、営業ナンバー登録など、所定の陸運手続きにも対応しています。
契約に必要な書類は何ですか?
主な必要書類は次のとおりです。
- 問い合わせ時:リースバックを希望する車両の車検証、本人確認書類
- 与信審査時:決算書2期分(勘定科目明細2期分)、営業許可書、リース申込書
- 契約時:法人実印、登記簿謄本、印鑑証明書、口座振替に必要な書類、銀行印
不明点がある場合は、事前にレンタルファイブの担当者に確認しておくと安心です。
まとめ
トラックファイブグループ(運営:株式会社レンタルファイブ)のリースバックは、商用車買取国内大手としてのノウハウと、全国10拠点のサポート体制を背景に、「現車を使い続けながらまとまった資金を調達する」 ことを実現する有力な選択肢です。
ポイントを整理すると以下のとおりです。
- 売却代金を一括で受け取りながら、業務を止めずにトラックを使い続けられる
- 月々のキャッシュフローを定額化し、経費管理が容易になる
- 銀行与信枠を温存しつつ、独自審査で他社NGでも相談可能
- オフバランス化により、自己資本比率・ROAなど財務指標が改善
- 運送業・建設業を中心に、商用車を使う幅広い業種で活用可能
一方で、毎月のリース料発生・中途解約不可・メンテナンス費用負担などの注意点もあるため、契約前のシミュレーションと条件確認は欠かせません。
「資金繰りを改善したい」「銀行融資に頼らない調達手段を持ちたい」「財務体質を強化したい」とお考えなら、まずは無料相談から検討を始めてみてはいかがでしょうか。
